ディレクトリジャパンナレッジ記事Vol.3
オフショア開発コンサル事例~コミュニケーションの「見える化」が「意思疎通」成功の鍵
ディレクトリジャパンナレッジチーム編集
2021年2月19日
ECサイト向けポータルメディアの開発において、QM*¹(クオリティーマネージャー)としてコンサルティング支援を開始いたしました。
ECポータルメディアのレイアウト改修、セキュリティーサーバー問題対策等について、ベトナム開発チームにて支援させて頂いております。
*¹QM…弊社では開発の品質を高める為、日本人による開発・コミュニケーションのフロー設計~導入・改善のサポートを行う全体品質の管理をする弊社独自のポジション
開発体制:PHPエンジニア+ブリッジSE兼AWSエンジニア
目次
3.改善テーマ2. 「エンジニアとの直接的なコミュニケーション」
・プロジェクトが全体的にブラックボックス化している為、進捗状況等が把握できない
・ベトナムチームへの情報共有や修正指示等のコミュニケーションに時間が取られる
弊社支援:
お客様の課題解決の為にお客様側リーダー、及びベトナム開発チームへのヒアリングし、また過去の課題管理ツール上のチケットやチャット内容を分析した上で、
課題の原因を抽出し、具体的な改善施策を立案し、当社にて導入をリードしました。
施策①コミュニケーションツールを変更
⇒仕様や開発方針について、当初二者間のチャットのみで行っていたが、エンジニア全員の進捗状況を可視化するために、
全てのメッセージやり取りがチーム全体で見ることができるツールへ移行。
成果:全てのやり取りをこのツールで行うことで「ベトナムチーム内部での仕様理解や伝達方法はどのように行っているのか」といった情報のログが取れるようになり、
開発内容に、認識ずれが合った際に、どこでずれたのか、といった検証が容易になった。
また、複雑な仕様の際には、開発側がスムーズに認識合わせができているか、なども把握が可能担った。
施策②ベトナムチームは一日の成果レポートを記載
⇒各エンジニアのリアルタイムの進捗状況を把握するために、終業時に「1日の成果」「QA」「明日のタスク計画」をエンジニア一人一人に記載してもらうようにルール化。
成果:ベトナムチームのタスクの進捗具合(タスクボリューム・開発スピード感等)やベトナムチームが抱えている問題が分かる為、
事前にタスクの準備が出来たり、指示を出したりとタスクが管理しやすくなり、また開発の停滞が減る等を防ぐことができた。
3.改善テーマ2. 「エンジニアとの直接的なコミュニケーション」
施策①AI翻訳ツールを活用し、積極的にコメントを記載
⇒ブリッジSEを介さなくともお客様とテキストベースでのコミュニケーションを取れるようにする為、
エンジニアにもAI翻訳ツールを活用してもらい、 直接お客様へ報告や質問等を実施。
成果:エンジニアとお客様が直接やり取りすることでブリッジSEの翻訳待ちが解消され、時間を有効的に使え開発スピードをアップさせることができた。
施策②仕様に関するミーティング内容のメモ取り・ダブルチェックの徹底
⇒ブリッジSEとお客様間でのミーティングにおいて口頭での重要なポイントや指摘・変更等があった場合、
ベトナムチームの理解度を知る為、ブリッジSEがメモを取りお客様がその内容を更にチェックする。
成果:ベトナムチームの理解度も図れるので認識齟齬が生じた際には、早急に対応することができトラブル発生を未然に防ぐことができる。
結果的にお客様側からの修正指示を減少させ、無駄な工数を削減ができた。
一例として、上記で述べたような改善施策の設計~導入を行い、プロジェクトが効率的に回る仕組みを作ることでパフォーマンス向上へと貢献できました。
結果的にお客様からの満足度も上がり、ベトナムチームにとっても明快、かつ、ルールによって、
工数を最小限に抑えた形での「コミュニケーション見える化」を実現しました。
当社では、オフショア開発における全ての問題解決は「見える化」から始まる、と考えております。
また、「良いオフショア開発プロジェクト」に置いて100%当てはまるコミュニケーションの特徴は、「風通しが良い」ことでもあります。
本プロジェクトは現在も進行中の為、当社QMを中心に、常に最善のオペレーションに向けて改善が続いていきます。
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